プロテインの種類と特徴

プロテインの種類と特徴

プロテインの種類と特徴

プロテインは種類が豊富

一口に「プロテイン」と言っても、それぞれ原料が違い、それによる効果も変わってきます。「プロテインを飲んでみたい」「以前プロテインを飲んでいたけど、効果がよくわからなかった」「プロテインでお腹を壊した」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。本記事を読めば、そんなあなたに合うプロテインが見つかるかもしれません。

1. 動物性プロテイン

動物性プロテインは、おもに乳や卵由来のものが一般的です。その中でも特に人気が高いのが、乳由来のホエイプロテインです。

ホエイプロテイン

吸収速度が非常に速いため、トレーニング直後の栄養補給に最適です。ホエイプロテインには、WPC(ホエイプロテイン・コンセントレート)、WPI(ホエイプロテイン・アイソレート)、WPH(ホエイプロテイン・ハイドロリセート)の3種類があります。WPIは乳糖が入っていないので、乳糖不耐症の方にも適しています。ホエイプロテインは、BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)が豊富で、筋肉の修復と成長に最適です。

カゼインプロテイン

カゼインとは、牛乳に含まれるたんぱく質の8割を占める栄養素です。水に溶けないので、ホエイプロテインとは異なり、緩やかな吸収が特徴です。カゼインプロテインは、就寝前の摂取がおすすめ。胃の中で固まったカゼインは、寝ている間にゆっくりと時間をかけてアミノ酸を供給し、筋肉の分解を防ぎます。また、胃の中に長時間あることで、満腹感がうまれます。この性質を利用して、置き換えダイエットに使うのもいいですね。

エッグプロテイン

卵の白身の部分を原料とするプロテインで、アミノ酸スコアが非常に高いのが特徴です。乳由来プロテインに比べて脂質が少なく、脂肪分を気にせず飲めます。乳アレルギーの方でも飲めるので、アレルギーのせいで動物性プロテインを諦めていた方はいかがでしょうか。ただ、乳由来のプロテインと比べてまだまだラインナップが少なく、価格が高いのがデメリットです。

2. 植物性プロテイン

植物性プロテインは、動物性に比べて消化に優れ、エストロゲン(女性ホルモン)作用や食物繊維やビタミンなどの栄養による健康・美容効果も期待できます。

ソイプロテイン

大豆由来のプロテインで、とくに女性に人気があります。イソフラボンが含まれており、エストロゲン(女性ホルモン)に似た作用を持つため、ホルモンバランスを整え、美肌効果も期待できます。動物性プロテインよりも緩やかに吸収されて満腹感を持続させるため、ダイエット中に飲むのもおすすめですよ。

ピープロテイン

「ピー(Pea)」とは、英語で「えんどう豆」を意味します。えんどう豆も大豆と同じくたんぱく質が豊富で、さらにビタミンB・Eも含んでいます。大豆や乳製品にアレルギーのある方でも飲むことができますが、大豆アレルギーで不安な方は医師に相談してから飲みましょう。また、ピープロテインに含まれるえんどう豆はざらざらとした食感をしており、甘みをつけていない製品も多いです。ほかのプロテインを飲み慣れている方は、飲みにくいと感じてしまうかもしれません。

ライスプロテイン

その名のとおり、米由来のプロテインです。白米をもとにしたものと、玄米をもとにしたものがあります。消化が非常によいため、胃腸に優しいのが特徴です。植物性プロテインの中でもとくに必須アミノ酸を多く含み、乳由来の動物性プロテインと同等であるといわれています。こちらも大豆や乳製品アレルギーの方、さらにヴィーガンやベジタリアンの方にもおすすめです。

3. その他のプロテイン

他にも、ニッチなプロテインがいくつかあります。

ヘンププロテイン

麻科のヘンプの種子から抽出されるプロテインです。たんぱく質だけでなく、ミネラル、オメガ3必須脂肪酸、オメガ6必須脂肪酸、食物繊維を含みます。中でもミネラルは、ほかのプロテインにはほとんど入っていません。鉄やマグネシウムなどのミネラルがとれるヘンププロテインは、月経があったりお肌が気になったりする女性にはとくにおすすめ。ナチュラル志向の方に人気ですが、味はきなこ風で癖があります。他のプロテインとブレンドしたり、料理に混ぜて摂取したりするとよいでしょう。

ブレンドプロテイン

数種類のプロテインをブレンドし、アミノ酸スコアを最適化した製品です。動物性と植物性を組み合わせることで、目的に応じた栄養素をバランスよく摂取できます。いつものプロテインの味に飽きてしまった方も、別のプロテインを混ぜてみてはいかがでしょうか。

プロテイン早見表

分類 種類 原料 特徴
動物性 ホエイプロテイン 吸収速度が速く、筋トレの前後に最適
動物性 カゼインプロテイン 就寝前に飲み、寝ている間に筋肉づくり
動物性 エッグプロテイン 脂質が少ないのに動物性のいいとこどり
植物性 ソイプロテイン 大豆 ホルモンバランスを整え、美肌をサポート
植物性 ピープロテイン えんどう豆 ビタミンBで疲れをとり、ビタミンEで抗酸化作用
植物性 ライスプロテイン 胃腸にやさしく、必須アミノ酸も豊富
植物性 ヘンププロテイン ヘンプ(麻科) 必須脂肪酸やミネラルがとれる
その他 ブレンドプロテイン さまざま 動物性と植物性のいいとこどり

まとめ

8種類のプロテインをご紹介しました。それぞれ原料が違うことで、含まれる栄養素効果も違います。筋トレに役立てたいのか、お肌をきれいにしたいのかなど、その目的に合うプロテインを飲むことをおすすめします。

-コラム, プロテイン