プロテインと他サプリメントの効果的な組み合わせ

プロテインと他サプリメントの効果的な組み合わせ

プロテインと他サプリメントの効果的な組み合わせ

プロテインユーザーの方は、現在使っている製品の成分表を見てみましょう。「ビタミン系が全然入っていないな」「足りない栄養素があるかも」ということに気づきませんか? 企業努力により、さまざまな栄養素がバランスよく入っている製品も多いですが、どうしても不足してしまうものもあります。そのため、プロテインと併せて摂取するとよい栄養素をご紹介します。これからプロテインを飲んでみようと思っている方も、ぜひ参考にしてください。

1. BCAA×プロテイン

BCAA」とは、バリン・ロイシン・イソロイシンという3つの必須アミノ酸です。これらは、筋肉の成長源、運動時のエネルギー源として役立ちます。筋肉はたんぱく質でできており、そのたんぱく質はアミノ酸でできています。BCAAはそのうちの4割を占めており、人体にとって重要な存在なのです。ただし、体内で作り出せないので、食品から摂取しなければなりません。ほとんどのプロテインにはBCAAが含まれていますが、さらにBCAAを含む食品やサプリメントを摂取することで、筋肉をさらに成長させられます。とくに、吸収速度の速いホエイプロテインとBCAAを組み合わせると、筋肉に必要な栄養素をすばやくゲットできます。
BCAAを多く含む食品
チーズ、肉類、大豆、煮干し など

2. EAA×プロテイン

EAA」は9つの必須アミノ酸で、EAAの中にBCAAが含まれています。やはり体内では作り出せないので、食品から摂る必要があります。EAAの中には「筋肉を作れ!」と命令するアミノ酸と、筋肉を作るアミノ酸がいます。トレーニング強度が高いときは、EAAとプロテインを併用すると、トレーニングの効果がより高まります。EAAの粉末やサプリメント選びに迷ったら、9つの必須アミノ酸がバランスよく配合されているものがおすすめです。
EAAを多く含む食品
肉類、魚介類、卵、大豆、乳製品 など

3. クレアチン×プロテイン

クレアチン」もアミノ酸の一種ですが、これは肝臓や腎臓などで作り出せます。クレアチンは、筋肉が収縮するときのエネルギー源となります。クレアチンがたくさんあれば、その分エネルギーも増えて、私たちの瞬発力や持久力を高めてくれるのです。そのため、短距離走やマラソン、強度の高い筋トレなどをする方に向いています。また、運動があまりできない高齢者の方も、クレアチンを摂取することで筋肉を維持できると注目されています。クレアチンは熱に弱いため、食事よりもサプリメントで摂りましょう。それをプロテインとあわせて活用すると、食品からしか摂れないアミノ酸も摂取できます。とくに、ホエイプロテインにクレアチンを混ぜるのがおすすめです。すばやく吸収されるホエイプロテインのおかげで吸収効率が高まり、トレーニング効果が最大化されます。
クレアチンを多く含む食品
肉類、サケ、マグロ、ニシン、タラ など

4. ビタミン・ミネラル×プロテイン

筋肉を作るには、たんぱく質以外の栄養も摂らなければなりません。ビタミンB群ミネラルが足りないと、どれだけたんぱく質を摂っても効率が悪いままです。ビタミンB群はたんぱく質を変化させ、エネルギーを作り出します。また、ビタミンC×プロテインの組み合わせもおすすめです。ビタミンCもたんぱく質を作るものですが、筋肉や皮膚、血管に必要なコラーゲンのもとになります。マウスを使用した実験で、ビタミンCが不足すると、筋肉が小さく少なくなっていくことがわかりました。そしてビタミンだけでなく、カルシウムや亜鉛などのミネラルも必要です。これらは、筋肉や神経などの働きを助けます。ミネラルの中でも、カルシウムや亜鉛、鉄などに分かれているので、それぞれをバランスよく摂取できるとよいですね。
ビタミンBを多く含む食品
魚(赤身)、豚肉、鶏肉、バナナ、さつまいも、モロヘイヤ、玄米、 など
ビタミンCを多く含む食品
キャベツ、ブロッコリー、さつまいも、キウイフルーツ、いちご、みかん など
ミネラルを多く含む食品
乳製品、ひじき、モロヘイヤ、アボカド、アーモンド、バナナ など

5. プレワークアウトサプリメント×プロテイン

プレワークアウト」とは、「ワークアウト(トレーニング)の前」という意味です。つまり「プレワークアウトサプリメント」は、トレーニングの前に摂取するサプリメントのことです。トレーニング中のパフォーマンスを高めたり、持久力を上げたりする目的で使われます。トレーニング前にプレワークアウトサプリメントを摂取し、トレーニング後にホエイプロテインを摂取することで、エネルギー供給とその後の筋肉修復の両方をサポートできます。サプリメントを選ぶ際は、EAABCAAなどの必須アミノ酸を含むものがおすすめです。

まとめ

さて、プロテインの成分表に足りない栄養素は見つかったでしょうか。クレアチンやビタミン、ミネラルなど、プロテインでなくふだんの食事からよく摂るようなものも、筋肉作りに役立ちます。「たんぱく質だけ摂れればいいや」と考えるのではなく、そのたんぱく質を作るための栄養素もいっしょに摂りましょう。

-コラム, プロテイン